【2018年更新】インキュベクス・ケアーズ訪問看護の評判・口コミ|開業支援頼むべきか

この記事を見ている方は、他業種から訪問看護業界に新しく参入しようとされている、もしくは医療従事者で訪問看護ステーションを立ち上げることを検討している方かと思います。

もしくは、立ち上げに際し、開業支援コンサルの方に頼もうか検討している方なのかなと思います。

高齢化、また病院から在宅医療へ国が推進していることもあり、近年注目されている訪問看護ステーション。

まずは「訪問看護領域に参入する見込みがあるのか」について記載し、そのうえでインキュベクスの業態や評判についてまとめていきたいと思います。

 

 # 結論:セミナーは受けた方がいい。コンサル依頼は学習コスト・教育コストを考えて検討すべし。最低限、本を読んでから判断しましょう

ちなみにインキュベクスに頼むべきかどうかについて結論を先に申し上げると、

「運用資金が十分にある方」

「学習コストを減らすために時間をお金で買いたい方」

「開業コンサルに依存せず、自分で意思決定ができる方」

以外は、頼むべきではないと思います。理由については後ほど説明したいと思います。

ただ、業界未経験の方、訪問看護業界未経験の医療従事者の方は、業界と経営方法についてざっくりと学ぶことができますので、無料セミナーには一度参加された方が良いかと思います。

 

セミナーは、インキュベクスやビュートゾルフジャパンのような開業支援コンサルだけが開催している訳ではなく、介護ソフト会社も無料開催してますので、そちらも合わせてお聞きすると良いのかなと思います。

 ・訪問看護専門ソフトiBow

ewellibow.jp

・介護ソフト運営のカイポケ

ads.kaipoke.biz

個人的にはIBowさんがソフトも使いやすいですし、サポートも手厚いため、オススメです。

 

 

セミナーを受けたあと、具体的にコンサルを申し込むかどうか個人面談が開かれますので、その前にはこちらの本の内容ぐらいは把握したほうが、意思決定しやすいと思います。業界について、またステーションの開業から運営まで網羅的に、わかりやすくまとめられてます。

訪問看護ステーション開設・運営・評価マニュアル

訪問看護ステーション開設・運営・評価マニュアル

 

今後、ステーションの開設にあたり、全体を通してどのような手続きや業務が必要になるのか、またどの業務をインキュベクスさんが行い、自分はどの業務をしないといけないのかがわかりますので、コンサル費用の費用対効果を判断しやすいと思います。おそらく意外と自分がしないといけない業務が多いことに気づくでしょう笑

 

できれば、セミナー時に適切に質問できるように、商品について正しく理解するためにも、セミナーを受ける前に読まれることをオススメします。

 

 

前置きが長くなりました。それでは、まず訪問看護業界についてみていきます。

 

 

# 診療報酬や国の方針から見る、訪問看護の展望について

2018年の4月に行われた診療報酬、介護報酬の改定で、ますます在宅医療の分野は追い風が吹いています。

その中でも訪問看護周りは点数が軒並み上がっており、益々訪問看護の成長が見込まれます。

 

そんな注目の訪問看護ですが、今後どのように市場が推移していくのかについて、国はアクションプランを掲げています。

 

団塊の世代が後期高齢者になる2025年までに

  • 訪問看護師を15万人増やす
  • 訪問看護ステーションを10,000件増やす

http://www.jvnf.or.jp/2017/actionplan2025.pdf

 

 

では、現状訪問看護ステーションは、どの程度増えているかと申しますと、年間1,000件増え続けている状況です。

 

国が目標としていた当初のステーション数には到達しつつありますが、ステーションあたりの看護師・利用者が少ないこともあり(小規模ステーションが多い)、まだ絶対数が足りない状況で、今後も増加することが見込まれます。

 

とはいえ、新規開業している事業所のうち、年100-200件が廃業している状況との報告がされており、経営は容易ではないことがわかりますので、安易に参入するのは注意が必要です(裏を返せばM&Aするのも一つ方法としてありです。こちらについては一番最後に説明します)。

 

 

開業しようと思ったときに、皆さんが多く目にするのはケアーズグループを展開しているインキュベクスさんだと思います。

 

訪問看護ステーションを開業するうえでのノウハウ商材はしっかりと作り込まれており、営業のマンパワーもすごくかけています。

 

マーケティングもしっかりされていて、存分に広告費を投下しています。「訪問看護 開業」などで検索するとリスティングで必ず上位に表示されてます。

 

 

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ランディングページは訴求ポイントがはっきりされており、訪問看護に対して興味の湧く素晴らしいマーケティングをされています。

 

ちなみにインキュベクスは、訪問看護ステーションの開業支援をしている会社ですが、最近だと高齢者向けのシェアハウスや療養型通所介護の開業支援などもしているようです。

 

今回インキュベクスのビジネスモデルや事業内容について、また私的な所感をまとめてみようと思います。

 

 

# インキュベクスの事業モデル

- インキュベクスは訪問看護や介護施設の開業支援をしている会社である

- 訪問看護に関しては"ケアーズ"という暖簾を出している

- 基本的に自社では店舗を持たず、商材を作って経営者に売っている形である

- 最近始めている介護施設や療養通所介護では自社で一部設けている様子

-  商品内容は開業支援と月次のサポート

-  開業支援の内容はざっくりと以下、

 -  商圏マップ(ワムネットをクロールして作った程度)

 -  開業手続き

 -  事業計画書(半年で黒字化できるようにシュミレーションされている)

 -  開業までのFAQ

 -  開業までのバックログ管理

 -  算定や開業についてのコールセンター

 -  管理者向け、医療者向けのオンラインセミナー

 -  ケアマネ向けの営業ノウハウ

- 月次のサポートは上記すべてが継続して使えるのだが、開業してしまえばほぼ使うことはない気がする

 - コールセンターと新人が入ってきた際にオンラインセミナーが使えるぐらいしか意味は無さそう

 - あとで述べるがこれで月8万円をとられるのはかなり経営を圧迫すると思う

 

# インキュベクス事業規模・ビジネスモデル

- インキュベクス経由での訪問看護ステーションの新規立ち上げは毎月10件を超えており、全国の新規開業数の20%以上を占めている(全国が大体800-1000件)
- 契約事業所数は累計で700件を超える(待ち&閉鎖含む)
- 収益は、初期費用400万と月々のサポート料金8万
- 売り上げは初期費用分で年6億だが、継続率が1/4程度なのでサポート料の売り上げが年2億弱
- 診療報酬改定もあり、かなり広告費をかけて刈り取っている

 

# ケアーズ契約者の退会について

- ケアーズの一覧をみた限り大体20-30%しか契約を更新していない模様
- 退会する理由は以下
 
公にすると色々とよろしくないと判断して、続きはノートにまとめました。よろしければご覧になってください。

 

# ケアーズ契約者の口コミ・評判について

ネット上にはインキュベクスやケアーズの評判の悪さが目立っていますが、正直に言ってインキュベクスだけの問題ではない気がしています。
 
セミナーに参加してみて、インキュベクスの商材はちゃんと作り込まれているし、必要な広告や営業などマンパワーはすごいかけています。
 
ノウハウもしかり、この業界で実績を積んできていることは事実だと思います。
 昔、訪問看護が注目されていなかった時代、今ほど人材が集まらなかったんですが、分かりづらかった給与単価のテーブル(1訪問4000円~のような)を明確に決めて非常勤職員を中心に採用を促進したのは彼らインキュベクスです。
現在では、この歩合制はどこの各訪問看護ステーションでも設定しているぐらい、スタンダードになっています。 
 
なぜインキュベクスさんの悪評が現場やネット上で広まっているかは、おそらく本来インキュベクスさんの開業支援を受ける必要がない方、もしくは上記で述べたようなリスクを把握せず開業失敗してしまう方に対して、物を売っているからと思います。
お客さんを選んで商材を売ることをしていればこのような悪い評判を生むことはないのになと感じます。 
 
正直、コンサルフィーはだいぶ割高と思いますが笑、彼らがセミナーで必ず言う時間をお金で買うというのはあながち間違ってはいないです。
開業にあたって必要なコスト(学習コスト・時間的コスト)に対して、自分の時間価値を考慮したうえで、判断するのがいいのかなと思います。 
 
ただ、開業してから黒字化するのに最低半年はかかりますし、毎月のランニングコストは絶対下げたほうがいいと思いますので、自分だったら知り合いの開業経験者に依頼します。
もし、コネがない方は複数事業所の立ち上げを経験している人を紹介できるので是非お声がけください。  
 
 
【補足】運良くいい案件あれば、M&Aも考えてみる価値あり
訪問看護の運営は、利用者獲得と看護師の採用の2点に尽きると思います。特に訪問看護師の採用はかなり難しい状況で、運営されてからも頭を悩ます方が多いです(現在、看護師の全体の3%しか、訪問看護師をしていない状況です)。
 
開業して黒字化しても、今後の国の方針としては大規模化を促進するような報酬体系になっていますので、常に採用を考える必要がありますので(多くの看護師が在籍する機能強化型加算や、マンパワーがないとできないターミナル加算など)、運営に疲れた方が時々会社を売りに出すことがあります。
 
上記から、採用もかねてステーションごと買うという選択肢も考慮するのがオススメです。ただ、ネックはM&Aについて認知度がまだなく、売り案件が出ることがないので、M&A案件を取り扱っている会社にダメ元で問い合わせるのが良いでしょうね。
最近だと以下のような会社があるみたいです。 
 

1. 訪問看護専門のM&A会社

2. インテグループ

  3. ブティックス介護M&Aセンター

 介護施設メインぽいですが...

 

4. M&Aクラウド

  • 多分あんまりない 
 

訪問看護開業・運営で参考になる本はこちら

まず、コンサルを受けるかどうか、判断する前にこちらの本の内容ぐらいは把握したほうが、意思決定しやすいと思います。

今後、全体を通してどのような手続きや業務が必要になるのか、またどの業務をコンサルが行い、自分はどの業務をしないといけないのかがわかりますので、コンサル費用の費用対効果が判断しやすいと思います。

訪問看護ステーション開設・運営・評価マニュアル

訪問看護ステーション開設・運営・評価マニュアル

 

開業方法や運営方法について詳しく記載されており、こちらをざっくり読むだけでもどういった流れで開業から運営するかがわかります。こちらと次の本を読んで、ibowのサポートを受ければ正直開業支援コンサルいらない気がします笑

 

訪問看護実務相談Q&A 平成30年版

訪問看護実務相談Q&A 平成30年版

 

こちらは訪問看護事業協会が、全国の訪問看護ステーションから問い合わせがあった内容をまとめた本になります。開業が決まった後に、読むと良いです。必ず疑問に思うことを逆引きで探せる、辞書的な活用をする本だと思ってもらえればと思います。こちらの本とibowさんのサポートがあれば安心だと思います。我ながらibowさん大好きだなとつくづく感じます笑

 

現場の訪問看護師の方が参考になる本 

この熱「様子見」で大丈夫? 在宅で出会う「なんとなく変」への対応法

この熱「様子見」で大丈夫? 在宅で出会う「なんとなく変」への対応法

 

こちらは在宅医のかたが書いてる本なんですが、訪問看護師や理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のかたが現場で働いててとても勉強になります。

患者さんの症状が変わって、なんの病気かわからないケースがあると思います。病院で働いている場合は担当医を呼べば問題になることはないのですが、訪問看護の領域だと看護師さん、リハビリスタッフが症状をみて、様子見をしたほうがいいのか医師を呼ぶべきか、判断して然るべき対応をしないといけないケースがあります。そんなときに役立つ本です。

訪問看護・訪問リハビリに関わってなくても参考になりますのでぜひ手にとってもらえればと思います。

 

 

 

ちなみに最近は、さらに開業支援コンサル会社が増えてきているようです。
そのコンサル会社のなかでもマーケティングに力入れているのがオランダ発で日本展開しているビュートゾルフさんです。
今話題のティール組織を取り入れ、現場含め皆が主体的に業務に当たる組織文化を大事にされています。また業務効率を向上するためにオマハシステムというアメリカで開発された独自のシステムを導入されてますね。
先日ビュートゾルフさんのセミナーに参加したので、もしよろしければご覧になってください。 blog.kojisasaki.com